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あざみ

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初夏に向けて新しく仲間入りしたシリーズです。

こちらのシリーズの一輪目はダークカラーで、元々は男性のスーツ用に作ったことから始まりました。
普段お花というキャラではないかっこいい系の男性が、おしゃれにスーツを着るときの、胸元用を飾るお花でした。

いわゆるお花の形だと、色をダークにしたところでお花はお花。どうしてもかわいい感は消えない。
若い男性がつけても誇らしく自慢できるものにしたい。
など考えた末にあざみに行き着きましたが、日本アザミではありませんので、あざみと言っても全然ピンとこないですね。
西洋アザミの一つにこういうボール状のものがあります。

blog809私自身とっても気に入ってしまい、シリーズ化しました。

こちらのポイントは、なんといっても細かさです。
直径1cmくらいの球体に花びらを根気良く葺いていくのですが、花びら140枚以上ございます!
そんな渾身の一輪は、実物の方が存在感に驚くとのお声ばかりちょうだいするので、機会がございましたら是非ご覧頂けたら幸いです。(私が写真に撮ると、ふぅーんという見栄えになるのが残念です…。)
ちなみにオンラインショップに掲載する準備をしておりますが、写真などなかなか進まずにいる状況が続いています。

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ハットピン2018

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五月というのに連日雨の日が続きますが、夏帽子の準備をする季節になりましたね。
帽子はお洋服のように毎回違うものというわけにもいきませんが、ハットピンで雰囲気を変えるだけで、違った印象で楽しめるので、ハットピンは重宝するアイテムだと思っております。

元々ハットピン用の金具で作っているものもあれば、ブローチをハットピンのように使用しているものもあります。

私は個人的には、夏になるとネックレスや耳飾りなどを付けるのが好きではありません。
日焼け止めなどで十分暑苦しいのに、その上にアクセというのが気になります。
だから肌に直接身につけるわけではないブローチやハットピンが、大活躍する季節です。

ところで夏の麦藁帽子は、なんだか人とかぶりがちではありませんか?
全く同じとはいかなくても、パッと見ほぼ同じに見えるというような…。

以前お気に入りのストローハットをかぶって出掛けたら、電車のお向かいに座っているドリフっぽいおじさまと一見お揃いで、多分あちらもそう思っているようで、やたらと気まずかったことがありました。
普通のベージュの麦わらに黒リボンだから、みんなと同じで当然なんですが…。
ふと街を見渡すと、同じ黒リボン麦わらのおじさまがいっぱいいることに気がつきました。
全然いいんですけど!!おじさまが悪いわけでは決してないんですけど!
言いたいのは、それだけみなが同じだったということです。

それ以来、好きなものには、更に自分だけの帽子だとわかるような個性を一つ足したいなと思うようになりました。

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こちらは最近誕生した『あざみ』シリーズです。
元々はハットピンとして作ったわけではありませんでしたが、このデザインは女性だけでなく男性にも自然なデザインだと思ったので、急いでハットピンとして使えるように男性カラーを作りました。

一見同じような帽子でも、あざみをつけた男性。淡い色の紫陽花をつけた女性。など、街行く人の夏帽子に、一輪のお花。みんなが思い思いの味付けを楽しんでいる。

そんな光景を想像してしまいます。

 

制作の基準

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ちょっと暗いかな~なんて思い、言ったことがないのですが…。
作るときに常に意識していることがあって、それについて書かせてください。

制作する上で私の基準の一つ。

例えばですが、病気で苦しい人が、贈り物の箱を開けて、一輪の小さな花を覗くとき。
苦しくて表情には出なくても、心の中では笑顔を呼び覚ましてくれる花を。
送り主さんと作り手の私。二人の体温を託された花。
誰かがあなたを大好きで大切だということを、思い出させてくれる花。

ギフトでもご自分用でも同じです。
どんより厚い雲に覆われた日にも、やわらかな木漏れ日を連想させてくれる花。

そんな花を作りたいと、常に意識しています。
だからその時の私の精一杯の、手をかけて作りたい。
自然と色も、きつい色ではなく自然界にありそうな穏やかな色を使います。

blog807持ち主にそっと寄り添う草花を作りたい。
おしゃれなジュエリーよりも流行のものよりも、手から生まれた小さな花の方がしっくりくる場面が、人生には時々あると思う。

人の手から生まれるお花だからこその温もりを、ちゃんと宿せる手を目指し、おばあちゃんになっても生涯作ると決めています。

まだまだですが、いつかそのような花だと思ってもらえるようにこれからも取り組んでいきたいと思っておりますので、見守っていただけると幸せです。よろしくお願い致します。

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作品一つ一つにストーリーがある

毎月イベントに参加させてもらう中で、定番であり一番人気者なシリーズが『野バラのブローチ』になってきました。

数年前に1、2年ほど私は病気のため療養期間があったのですが、その間も気晴らしにつまみ細工をしていました。

そんな時、父が結婚式にお呼ばれをしました。

ゲストの男性は、特にご年配の男性は披露宴出席といえばお決まりのようにいつもの冠婚葬祭のスーツと、ネクタイの色を変えるだけ。何とも味気ない…。
年齢的にも身近にもう若者もいなくなってきたし、これが久々で最後の結婚式出席になりそうな気もし、おめでたいことだし出席するのが楽しみなのに、そんな気分に対して男性の衣装は非常に地味すぎる。女性は華やかなのに、並んでいてアンバランスだ。

というようなことを言い、言われてみればごもっともだなと思い、だったら普段アクセサリーとは無縁の男性にも気負いなく付けられて、親族よりも控えめなさり気ないお花を作ってみようと思い立ち、出来上がったのが野バラのシリーズでした。

療養中という自分の状況的にも、結婚式用という誰かの幸せの場を思い浮かべながら作ること、また父がそんなことを言い出すとは意外であり、ゲストのおじさん(うちの父)までもが楽しみにしている結婚式っていいなぁと、そんな誰かの幸せに関わることが、その時の私にとっては楽しかった。

だから最初は、男性のスーツのラペルピンにちょうどよいものとして作りました。

それ以来、女性にも、男児の七五三に、ご高齢のおばあさまに、新郎新婦の二次会の時にカジュアルダウンしてお揃いで付ける用…など、いろいろなシーンに合わせて作らせてもらいました。

他のシリーズにも、それぞれ出来上がるまでの試行錯誤や実験の日々、作ろうと思ったいきさつなど、それぞれに思い出があります。
イベントでは、舞い上がってあまりそういうことをお伝えしきれていないと思うので、一例をこちらに書いてみました。

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新しい箱:白

blog812.JPG箱を二種類作りました。黒についてはこちら

二つ目は白。
ご進物のシーンによっては、黒は合わない場合もあり得るため、明るい白も作りました。
「つやつやコーティングの白はなんかダサいよねぇ…。」と、勝手なイメージにこだわり続け長い間避けてきたのですが、ある日突然ふと有田焼の白磁のように見えた瞬間から、一気に出来上がりました。

光沢のある白い箱を白磁に見立てることで、和であり洋でもある古い食器をイメージしました。

『和であり洋でもある』というところが私にはとても大事で、それはVa Plaそのもの、私の人生そのものだと思います。
私はフランスやイギリスなどヨーロッパへの憧れがある一方で、日本が大好きです。
今や家族と友人の半分はフランス人。
いつかフランスに住む日が来たとしても、不安があるからこそ、自分が日本人であるということを大切にしていきたいです。
その想いから、つまみ細工にしてもディスプレイにしても、いつも両方の国が頭にあります。
例えばブローチですと、日本だけでなくフランスの石畳の街並みでつけて歩いても、違和感ないか。
外国の方から見て、日本人らしいなと感心してもらえる色使いや細やかな手仕事が伝われば嬉しい。

blog817横道に反れましたが、箱のイメージ。

1867年パリ万博。
江戸幕府より、有田焼が世界に紹介され、ヨーロッパを魅了しました。
マイセンなどでも有田焼にならったシリーズがたくさん作られたそうです。
着物の柄でもお馴染みの波模様、『青海波(せいがいは)』。
ヨーロッパの食器にもよく登場するこの柄を、自分なりに手書きしてみました。

ちなみに『青海波』
母なる海→果てしなく続く波→永遠の幸せを意味する柄だそうです。

黒も白も、ラベルには蝋引きを施しております。それにより紙が透けるような滲むような不思議な質感になりました。
そんな点にもご注目いただけますと、嬉しいです。

 

キュプラのもと

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このふわふわは、コットンの種です。

よくイベントで、素材はなんですか?と聞かれます。細かすぎて布に見えないとのことです。
キュプラとお答えすると、キュプラをご存知ない方がほとんどで、スーツの裏地などによく使われている素材だとご説明すると、ピンとこられます。

でも、「あぁ。裏地ね…。」と終わってしまうのは、なんだか悲しいです。
裏地といってもポリエステルのものとキュプラのものとだいたい2種類あると思うので、裏地の全てがキュプラでもないとは思いますが。

裏地というといかにもどうでもいい生地のような聞こえですが、私は選んだ末にキュプラを使うことにしました。
一番の決め手となったのは、その原料。

キュプラの原料は、このコットンの“種のふわふわ”部分なのです!
コットンの綿じゃなくて、種のうぶ毛ってところが、可愛いと思っています。

他にも実用面では、他の化繊と違って染められる点、コットンなどと違って厚すぎないなど、いろいろ選んだ理由はございます。

また個人的には、将来どこの国に住んでも手に入りそうな素材で取り掛かりたかったのも強いです。
つまみ細工といえば着物の端切れですとか、羽二重、正絹、ちりめん…等々、やはり着物関係の素材が主になります。
でもそれでは外国に住んだら、できないですね。
素材が変わると作り方の感覚も大きく変わってくるので、私には重要な点でした。

イベントではこちらのキュプラの端切れ(1番よく使う1,5cm四方)と、コットンの種を飾っておりますので、気がついた方は是非触ってみてくださいませ。(笑)
『キュプラ』

新しい箱:黒

blog810白と黒、箱を新調しました。
今回から箱自体は手作りではなく、既製品です。
ラベルを手作りしております。ラベルの絵を描くところから、紙選び、蝋引き加工&カットなど、すべて自分で行っておりますので、多少の手作り感はよしとして頂けると幸いです。

まずは黒。
今までは白を基調にしていたので、黒はなし!と思っていたのですが、赤坂蚤の市 in SHINJUKU ISETANで、アンティークの黒い器などをVa Plaのディスプレイに使っていただき、それがとても新鮮で素敵に見えたことがずっと頭にありました。

つまみ細工のように作り込んだ細かさ&手作りの要素を入れたいと思い、試行錯誤の結果こちらになりました。

イメージしたのは、まだプリンターがなかった時代の、古いファッション雑誌。
縁の細かい縞々は、あえてパソコンで均等に書かず、手書きで線を引きました。

フロントには今までどおり、世界純文学の中から、花にまつわるフレーズを書きました。

黒も白も、ラベルには蝋引きを施しております。それにより紙が透けるような滲むような不思議な質感になりました。
そんな点にもご注目いただけますと、嬉しいです。

最後に今までの箱。こちらも大好きで、これからも時々使う予定です。

 

ギフト

blog816Va Plaではありがたいことに、ギフトとしてのご利用がとても多いです。

誕生日やクリスマスプレゼント、母の日。
また結婚するご友人へ。
お見舞いのお品として。
90歳になるおばあちゃんのために孫一同からのプレゼント。
お子様の入学式を控えたご夫婦が、お揃いでつけて出席するため。
あるいはレストランウェディングの新郎さまのコサージュに。
七五三の男児のスーツ姿に付ける用に、おばあちゃんからの贈り物として。
新婦から両家のお母様へサプライズギフトに。
受験合格の女の子へのお祝いに。
お嫁さん二人にお義母さんからプレゼント。

さまざまなシーンにご利用いただいております。
こうして振り返ると、結構大事な記念のお品としてお選びいただく機会が多いなと思いました。

blog804本物の花束を贈るように。
でも本物の花束を持っていくのは気恥ずかしかったり、大げさになりすぎたり何かと気を使いますが、その点手作りのお花というのは本物のお花と同じくらい気持ちは伝わり、さり気なく渡しやすく、思い出として後にも残り、箱を開けるまでのドキドキも開けた瞬間の感動もある。
なにかと“ちょうどいい”かもしれませんね。

ちょうどいいという言葉が適切かわかりませんが、しっくりくるプレゼントを探すのは本当に大変なので、それにお選びいただくことは、とても光栄であり身が引き締まります。
初期の頃からギフト利用が多いため、普段から常に『記念のお品にも相応しいものを』と念頭に置いて、送り主の代わりに私が作っているという気持ちで、心を込めて作っております。

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やまみち2018

blog795

もうすぐ始まる“赤坂蚤の市 in SHINJUKU ISETAN”に向けて、たくさん作ったお花を一部ご紹介致します。

2017年初夏に作った“やまみちハットピン”を、リニューアルしました。

より小ぶりに

まずハットピン自体を短いものに変えたので、それに合わせて全体的に小さく、それに伴い花の中央のデザインもより軽やかに変更しました。
小さくするにあたり、中のワイヤーの組み方や葉っぱの土台がかなり小さくなったり、見えない部分が大きく変わり、何倍も難しくなりました。でもその分魅力的なお花が作れたと思っております。

 

2017バージョンは花芯にツブツブのペップを使用したので、砂糖菓子のような素朴なかわいらしさがあったと思います。

元々『木漏れ日の中、山道をお散歩中に出会う野の花を一輪だけ帽子にそっと飾りたくなる』そんなシーンをイメージして生まれたシリーズです。

帽子だけでなく、ブローチとして、ストールピンとしてお使いいただくのも素敵です。

普通のハットピンはくるくる回ってしまい、ブローチやハットピンとして使うとすぐに裏を向いてしまうので、なかなか帽子以外には使いにくい面がありますが、こちらは葉っぱがバランスを取ってくれるので、何にでも合わせやすいです。

挿し方

blog796ピンの部分は全部お洋服の内側に挿して隠してしまうと、茎がより際立つと同時に、安定感も増します。

キャッチもお洋服の内側で留めてしまえば、前から見えるのは完全にお花だけになってきれいです。

※キャッチが外れて肌を傷つけないように、お気をつけ下さいませ。

ピアス用キャッチ

市販のピアス用キャッチには、パールのものなどいろんな種類がございます。

お花の足元に一粒パールがちょこんといる様子も、かわいいです。

 

試行錯誤の末やっとできた、情熱たっぷりのお花です。是非ご覧くださいませ。


《赤坂蚤の市 in SHINJUKU ISETAN》

会期:2018年1月17日(水)~23日(火)
場所:新宿伊勢丹本館 2 階 ザ・ステージ#2
時間:10時30〜20時